クリニック、病院の経営者向けに、労働問題の対処方法について、解説しています。
なかなか病院などを対象とした労働問題についての情報は少ないと思います。
労働問題は放置すれば、いつ裁判になるかもしれません。 そうならないため、また残念ながらそうなってしまったときのためにやっておくべきことを記載しています。
クリニックや病院は、ドクター、看護種、事務職員、そして患者などいろいろな職種の人に よって支えられていることから、労働問題が発生しやすい職場になっています。
ドクターと看護婦、看護婦と事務職員、看護婦同士、また患者と看護婦の間では、ハラスメントなどいつ起こってもおかしくないです。
それが原因で、メンタル不調も起こり、労働意欲も低下し、労働生産性が悪化します。また、退職につながることもあります。
裁判になった場合は、安全配慮義務違反で使用者責任を問われることとなります。
〇ここではクリニック、病院において最も問題となりやすいスタッフの労働問題として、ハラスメント、情報漏えい、懲戒処分・解雇の3つについて取り上げています。
・それぞれどのような場合に問題となるのか
・それを事前に防ぐためには何をする必要があるのか
・問題が起こった場合にどう対処すればいいのか
ついて、それぞれ解説しています。
〇できる限り事例を交えて、クリニック・病院で注意すべきことを取り上げています。
〇ハラスメントについては、事例、判断基準、使用者が講じなければいけない措置など記載しています。
〇情報漏えいについては、実際によくある事例を紹介しています。
〇懲戒処分・解雇については、法的な判断基準を示し、裁判にならないように、 また、裁判になったときのために備えておくべき事項について、判例も踏まえて紹介しています。
これを読んで実践していただくことで、労働問題のないクリニック、病院となることを願っています。
最後の最後に、私のクリニック・病院にかける思いを伝えたいと思い、少々恥ずかしいのですが、心の奥底から思っていることを、赤裸々にお話ししたいと思います。
私は過去5回も入院経験があります。そのときのお医者様、看護婦の皆様にはすごく感謝しています。 その中で4回目の入院のときに、病院の張り紙を見てびっくりしたことがあります。そこには次のようなことが書かれていました。 「セクハラ行為をした患者の方には退院していただきます」と。
正直びっくりしました。そんなことをする患者がいるのかと。
どこの職場でもハラスメントはありますが、病院は特に患者がいるという点が特殊です。
私は特に病院にはお世話になっていますので、病院のスタッフの皆さんには、労働問題に煩わされることのない環境で働いてほしいと思い、今回解説書をまとめさせていただきました。
今後も、クリニック・病院に発生する労働問題、法律問題について書いていきたいと思っています。
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